「眠りの森」浅岡美緒との恋はどうなったのか?

<上記の画像は、TBSサイト「眠りの森」特設ページからの引用>

加賀恭一郎の悲しい恋の結末は?

東野圭吾の人気シリーズものと言えば、ガリレオシリーズを思い浮かべる人のほうが多いであろう。

だが、これは多分にTVドラマの影響であって、東野圭吾の小説が好きな読者は、むしろ加賀恭一郎シリーズを好む人の方が多いのではないかと僕は思っている。

僕もその中の一人のわけなのだが、その魅力は、やっぱり加賀恭一郎の刑事観にある。被害者だけでなく、その事件に関わって傷ついてしまったすべての人の心を救おうとする、加賀恭一郎の刑事としての姿勢である。

しかし、加賀恭一郎シリーズで、一つだけ非常に不可解なことがある。それが、この「眠りの森」で描かれた加賀恭一郎の浅岡美緒への恋心がどのように終焉を迎えたかということである。

この「眠りの森」は、「君が好きだから」という、加賀恭一郎が浅岡美緒に伝えた言葉で小説の終わりを迎えている。当然、読者としては、加賀恭一郎の恋の行方も気になるところだ。

しかし、それ以降の加賀恭一郎シリーズでは、浅岡美緒との関わりに関する記述は、彼女の裁判に加賀が証人として証言したことしか触れられておらず、それ以外の記述が一切ないのである。

それでも、いづれ何かの形で描かれるであろうと思っていたところ、平成25年9月に出版された加賀恭一郎シリーズの10作目「祈りの幕が下りるとき」では、別の女性(この女性は、7作品目に登場した看護師)との恋の予感が浮上してきたのである。

このまま浅岡美緒のことは何も描かれずに抹殺されてしまうのであろうか?やはり、犯罪者となってしまった浅岡美緒への恋心は、刑事の加賀は封印するしかなかったのであろうか?

浅岡美緒との恋を成就させようと思うなら、加賀は警察を辞めざるを得ないわけだから、あの恋は終わらせるしかないというのは分かるのだが、自然消滅のような展開ではあまりにも寂しいと感じるのは僕だけでしょうかね?

>>>小説【眠りの森】のあらすじはこちらから

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