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魔球

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あらすじOutline

投手・須田武志と捕手・北岡明。この二人が野球部に入部したことで、開陽高校は全国高校野球大会に出場できるほど実力を上げることに。そして、春の選抜高校野球大会に出場を果たし、その一回戦を迎えていた。対戦相手は優勝候補の大阪・亜細亜学園。

開陽高校は、この強豪校を相手に八回まで無失点に抑えていたが、九回裏に二死満塁のピンチを迎えていた。打者は、プロのスカウトも注目する四番打者・津山。リードは、わずかに1点。一打が出れば逆転サヨナラ負けという、まさに正念場であった。この土壇場の場面で、エース・須田が投げた球を強打者・津山は空振りするが、捕手・北岡もボールを後逸してしまう。エース須田が最後に投げた球は、捕手・北岡さえも初めて見るような変化をしたからである。こうして開陽高校の春の選抜大会は幕を迎えたのであった。

この大会後、捕手・北岡明が愛犬とともに刺殺体で発見され、それからしばらくして、今度は投手・須田武志が同じ刃物で刺殺されることに。二人が残したのは“魔球”という言葉であった。この“魔球”という言葉の謎を追っていくうちに、驚くべき事件の真相が明らかになっていく・・・。

当サイトの管理人より

この「魔球」という小説は、最後のほうを読むまでは、正直これほど感動するとは思わなかった。何に感動したかというと、事件の真相が明らかになるにつれて分かってくる天才投手・須田武志の生き様にである。特に、武志が弟・勇樹に宛てた手紙の文面を読んだ時には涙なしには読めなかった。それこそ、津田武志の生き様そのものを表したかのような文面だったからである。しかし、管理人は、このような生き様を真似たいとは決して思わない。なぜなら、ここまで自分を追い詰めていく生き様は、あまりにも悲し過ぎる生き様だからである。

勇樹が最後に言った「兄貴はいつも一人だった」という言葉がやけに心に残る。管理人にとっては、かなり泣ける作品でした。

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