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犯人のいない殺人の夜

あらすじOutline

人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編!

【小さな故意の物語】
幼馴染の親友が死んだ。学校の屋上からの転落死だった。彼のそばには誰もいなかったという目撃証言から、警察は自殺で処理しようとしていた。しかし、彼のことを知るおれは、絶対に自殺じゃないと思った。事件の真相を探ったおれは、やがて、この事件は2つの恋と故意が引き起こした事件であることを突き止める。

【闇の中の二人】
中学校の教師になって3年の永井弘美。ある早朝に彼女に電話が掛かってきた。電話をかけてきたのは、弘美が勤務する中学校の生徒で萩原信二からであった。電話の内容は「弟が殺された」という驚くべきものであった。彼の弟は、生まれてまだ3ヶ月の赤ちゃんだった。3ヶ月の赤ちゃんがなぜ殺されなければならなかったのか?この事件の背景には、複数の人間の信じがたい欲望が渦巻いていた。

【踊り子】
遠藤孝志は、私立の有名女子高の女の子に恋をした。彼女は、毎週水曜日の夜に学校の体育館で新体操の練習を一人でしていた。偶然にその姿を見かけることになった孝志。それから、彼女の練習風景を影から眺めるのが、孝志の最大の楽しみになっていた。しかし、だんだん気持ちを抑えることが出来なくなった孝志は、自分のファンとしての存在を知ってもらいたくなった。そして、孝志の家庭教師に相談した結果、ある行動に出ることにした。しかしその行動が、あまりにも悲しい事件を引き起こすことになる。

【エンドレス・ナイト】
「田村洋一が何者かにナイフで刺されて亡くなった。」妻の厚子に、そう連絡してきたのは大阪府警だった。洋一の兄は事業経営者であり、洋一は兄から大阪の店舗を任されたために単身赴任で大阪に住んでいたのだ。その単身赴任先で殺害されたために大阪府警から連絡が来たのというわけだ。遺体の確認等で大阪にやってきた厚子は、大阪府警の番場刑事と会うことになる。番場刑事は、なぜか厚子に「今日一日、ご主人がよく訪れた場所を一緒にまわって欲しい」と告げる。この刑事はすべてを見通していたのだ。

【白い凶器】
A食品株式会社の材料課の課長が会社ビルの6階から転落死した。この事件は自殺か事故死ではないかと見られ、他殺の線は薄いのではないかと判断されていた。この事件の捜査が進む中、今度は同じ材料課の係長が事故死するという事件が発生した。事故の原因は睡眠薬であった。こちらは他殺の疑いが濃厚であり、課長と係長を狙った連続殺人の可能性も否定できなかった。だが、二人が殺される原因になるような事実は、一切捜査線上に浮かんでこなかった。やがて、殺害された本人たちも予期しなかったであろう犯人の殺害動機が明らかになる。

【さよならコーチ】
アーチェリーで一時期はオリンピックを目指したほどの選手・望月直美が死んだ。自殺だと思われた。それは、彼女が死ぬ前に遺書ともいえるビデオ映像をコーチ宛に残していたからだ。そして、そのビデオの中で、彼女ははっきりと自殺することを告げていた。しかし、捜査に当たった所轄の刑事たちは、ビデオに残ったある光景から自殺に疑問を持ち、それが犯人逮捕の決め手となった。刑事が明かした『遺書ビデオ』のからくりとは?

【犯人のいない殺人の夜】
岸田家の邸宅で安藤由紀子という女性がナイフで刺されて亡くなった。その場にいた岸田家当主の創介、その妻・時枝、長男の正樹、次男の隆夫、そして隆夫の家庭教師の拓也と雅美たち6人は、事件を隠蔽することにし、その死体を遠くの山中に埋めた。やがて、由紀子の兄・安藤和夫が岸田家を訪ねた来た。行方不明になっている妹・由紀子を探しにきたのだ。岸田家の人間たちは、彼女は当家に来る予定にはなっていたが、結局来ることはなかったと彼に説明した。しかし、警察は岸田家の人たちの隠蔽工作を見破り、この事件の真相を明らかにしたかと思われたが・・・6人の中の1人が企てた巧妙で恐ろしい殺人計画とは?

当サイトの管理人より

この短編集の中で、管理人が一番印象に残ったのは「白い凶器」という作品だ。殺人の動機が一番恐ろしいと思ったからだ。自分が認識していないところで相手を強烈に苦しめ、それが自分への殺害動機となってしまう。こうなると、もはやどちらが理不尽なのかが分からなくなる。

あと、「小さな故意の物語」と「犯人のいない殺人の夜」も、最後の結末はかなり意外なもので楽しめた。

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発売情報&購入Information&Purchase

発売日 1994年1月12日
版型 文庫本
備考 1990年7月に単行本として既刊済みの作品。フジテレビの木曜劇場「東野圭吾ミステリーシリーズ」で、本小説の中の短篇が、「さよならコーチ」「エンドレス・ナイト」「白い凶器」としてテレビドラマ化された。 
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テレビドラマ化DVDTelevision

短編集「犯人のいない殺人の夜」より「小さな故意の物語」「エンドレス・ナイト」「白い凶器」「さよならコーチ」「犯人のいない殺人の夜」の5編が、短編集「怪しい人々」から「甘いはずなのに」「結婚報告」の2編が、短編集「あの頃の誰か」から「シャレードがいっぱい」「レイコと玲子」「再生魔術の女」「二十年目の約束」の4編が収録。

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