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むかし僕が死んだ家

あらすじOutline

私は、高校2年の時の同窓会で、7年前に別れた元恋人・沙也加に再会した。沙也加が四年前に結婚していたことが分かったが、結局この日、私と沙也加が直接言葉を交わすことはなかった。

ところが同窓会の一週間後に、沙也加の方から電話がかかってきた。「会って話したいことがある」というのがその内容だった。あまりにも思い詰めた様子だったので、私は彼女と会うことにした。

私と沙也加は、新宿にあるシティホテルの喫茶ラウンジで会ったが、その席で彼女は、一年前に亡くなった父の形見の真鍮の鍵と地図を私に見せ、その地図の場所に一緒に行って欲しいと告げた。彼女には幼い頃の記憶が全く無く、その場所に行くことでその頃の記憶を取り戻せるのではないかと考えているようである。なぜなら、沙也加の父はその場所のことを娘には秘密にしており、秘密にしていた理由こそが記憶が失われた原因につながるのではないかと沙也加は感じていたからだ。

沙也加の失われた記憶の手掛かりを探るため、私と彼女はその場所を訪れた。その場所には別荘らしき建物があった。しかし、その建物の中は、まるで23年前の昔に時が止まったままであるかのような有様であった。この別荘らしき建物を調べていくうちに、沙也加の記憶が徐々に呼び覚まされ、やがて驚くべき真実が明らかになっていく。沙也加の記憶を失わせていた衝撃の真実とは・・・。

当サイトの管理人より

実は、この小説「むかし僕が死んだ家」には、主人公の名前がどこにも明かされていない。理学部物理学科の研究助手とだけ明かされており、その主人公の目線で小説が書かれているのである。

この小説のタイトルとプロローグを読んだところで、管理人は、「主人公の驚くべき過去の真実を明らかにしていくミステリー小説かな?」と思った。しかしながら、本編を読んでいくと、そうではなく、主人公の七年前に別れた恋人の過去の記憶を探っていくというストーリーになっている。このストーリーのどの辺が「むかし僕が死んだ家」というタイトルにつながっていくんだ?と不思議に思っていたが、最後のエピローグのところでそれが氷解することになる。なかなかに面白い構成であった。

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