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悪意

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あらすじOutline

人気作家・日高邦彦が自宅で殺害された。第一発見者は、日高の友人の野々口修と日高の妻の理恵であった。野々口は、日高の小学生時代からの友人で、彼もまた絵本作家であった。

犯行現場に赴いた加賀刑事は、この第一発見者の野々口に会って驚く。野々口は、かつて加賀が教師をしていた中学校の同僚教師であったからだ。野々口が今回の事件に関する手記を書いていると聞いた加賀刑事は、その手記を事件の参考に見せてもらうことする。

野々口の手記には、犯人が誰なのかを推測するかのような記事が書かれていたが、加賀刑事は、手記の内容と現状の矛盾点から、野々口こそが犯人ではないかと推理した。加賀刑事の追及に屈服した野々口は、やがて自分の犯行であることを自供するが、なぜかその動機については一切語ろうとはしない。

しかし、捜査を進めていくうちに、野々口が隠そうとした犯行動機につながる事実を、加賀は次々と見つけていく。その犯行動機につながる事実は、野々口に同情すべき内容であった。日高は残虐で冷徹な人物であり、彼のせいで、野々口は自分の夢と愛する人を失ってしまうことになるのだから・・・。

しかし、自らの手で見つけ出した事実にも関わらず、加賀刑事はなぜか釈然としないものを感じていた。そして、それが何かを見つけ出すために、小学生時代からの野々口と日高の過去を知る者から話しを聞き出すことにする。その結果、野々口が日高を殺害しよう決意した“悪意”がどのように生み出されたのか?その真実を知ることになる。

加賀刑事が見い出した野々口の“悪意”の真実とは?

当サイトの管理人より

この小説「悪意」では、犯人が野々口修であることが早い段階で明かされます。普通なら、実は真犯人が別にいて、何のために真犯人を庇うのか?というところが推理の論点となったりするものです。しかしこの小説「悪意」では、実は犯人が別にいた、などのどんでん返しはありません。この小説で推理すべきところは、犯行動機のみです。犯人の野々口は真の犯行動機を隠すために、いろいろなフェイクを仕掛けている。それを、加賀恭一郎がどのように見破り、真相に迫っていくのがこの小説の見所となる。

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