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同級生

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あらすじOutline

修文館高校三年生で野球部のマネジャーである宮前由希子がトラックに轢かれて死亡した。亡くなった由希子は妊娠していた。相手は野球部キャプテンの西原壮一だった。壮一があることでヤケになっているときに、前から壮一に好意を持っていた由希子と一夜を共にすることになり、その結果彼女は妊娠したのだった。しかし壮一は、この事故があるまで彼女が妊娠していた事実を知らなかった。

成りゆきで由希子と肉体関係を持ち妊娠させたことが今回の事故の元々の原因でもあったことに後悔と責任を感じた壮一は、事故の直接の原因を調べることにした。なぜなら、由希子が事故に遭ったのは産婦人科の病院の近くの道路ではあったが、なぜトラックの前に突然飛び出すことになったのかが謎であったからだ。

調べていくうちに、事故当時の現場にもう一人別のの女性がいたことが分かった。その女性は、生活指導の女教師・御崎藤江であった。しかし、なぜか学校側はこのことを公にはしなかった。そこで、由希子が追いかける御崎先生から逃れようとして慌てて道路に飛び出し、そして事故に遭ったのではないかと壮一は推測した。壮一は、そのことを彼女に問い詰め、学校側の責任を追及しようとした。

しかし、今度はその御崎先生が何者かによって殺害されてしまう。動機の面などで、周囲から犯人ではないかと疑われた壮一は、由希子の事故死と御崎先生殺害の真相を暴こうと独自に捜査を進めていった。そんな中、また新たな事件が起きた。被害者は、また壮一と深く関わりのある人物だった。由希子の交通事故と2つの事件はどのように関係しているのか、謎は深まるばかりであった。

当サイトの管理人より

この「同級生」という小説は、東野圭吾氏が初期の頃によく小説の舞台としていた学園ミステリーである。ミステリー小説としてはもちろん読み応えがあり、面白かったのですが、なぜか主人公の西原壮一に感情移入することができず、そこが不満点と言えば不満点ではあった。もう少し、良い終わり方がなかったのか?とついつい考えてしまう。

西原壮一は、宮前由希子と一夜の関係を持ち、彼女を妊娠させてしまう。しかし実は、壮一には他に思いを寄せる女性がいて、この事件の真相を突き止めようとしたのは、その罪悪感からだと思います。罪悪感から事件の解明に動く姿には違和感を感じないのですが、事件が解決した後の壮一の爽快感が、管理人は気に入らないのである。これでは亡くなった由希子が浮かばれない。

紛れもなく由希子の事故死の発端になったのは、壮一の軽率な行動である。事件が解決しても、由希子が生き返ったわけではない。それなのに、事件解決後に壮一の爽快な気分に浸っているのはいかがであろうか。ミステリーとしては秀逸な作品だっただけに、壮一が爽快な気分に浸る最後の2ページが、管理人にはあまりにも残念であった。

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発売情報&購入Information&Purchase

発売日 1996年8月15日
版型 文庫本
備考 1993年2月に単行本として既刊済みの作品。著者のターニングポイントなった傑作学園ミステリー小説。
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