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カッコウの卵は誰のもの

あらすじOutline

往年のトップスキーヤー誹田宏昌を父に持つ誹田風美は、その才能を開花し、父をも凌ぐスキーヤーとして急成長していた、

そんな誹田父娘の前にスポーツ科学研究所の柚木洋輔が現れ、彼らに自分たちの研究への協力を依頼する。柚木は、才能と遺伝子の関係を研究する科学者だった。

しかし、誹田宏昌には、柚木には協力できない理由があった。実は、娘の風美は実の娘ではなく、風美はその事実を知らされてなかったのだ。
宏昌は、その事実を妻の自殺をきっかけに知ることになるのだが、娘の出生の真実は決して公に出来るようなものではなかったのだ。

そんな中、風美のスキー大会の出場を妨害する脅迫状が届く。彼女の才能に嫉妬する輩の悪質なイタズラではないかとも思われたが、それが単なるイタズラではないことを証明するようなことが起きることになる。風美が乗る予定のバスに細工が施されており、そのバスが事故を起こしたのだ。幸い、風美は忘れ物を思い出し急遽バスを降りたために難を逃れた。

しかし、そのバスには風実の実の父親・上条伸行が乗っていた。そして、彼は事故で意識不明の重体になっていた。風美は、バスに乗る前に上条と言葉を交わしたが、上条は自分が実の父親であることを名乗らずに、単なるファンを装っていた。ファンが自分の身代わりとして犠牲になってしまったのではないかと苦悩する風美。その風美に、宏昌はどうしても事実を告げることができなかった。

だが、宏昌は、上条が娘に会いに来た真の理由を知り、そのことが風美に真実を告げなければならないという苦渋の決断をさせることになる。果たして、宏昌を苦渋の決断に追い込んだ真の理由とは何だったのか?そして、風美に危害を加えようとした脅迫者の正体は?やがて、この脅迫事件の意外な真相が明らかになる!

当サイトの管理人より

最後にあまりにも意外な脅迫者の正体が分かる事になるのだが、どうしても管理人が納得できないのが、脅迫者が計画したバス事故のことだ。脅迫者は、警察に犯行動機を明かしているが、その犯行動機のままなら納得できる。だが、その犯行動機が真実でないことがこの小説の最後の数ページで明らかになっている。しかし、その犯行動機だと、死亡事件にまで発展してしまったバス事故との整合性が取れない。なぜなら、風美がバスを降りなければ、風美が事故死していたかもしれないからだ。単なる脅迫者の目測誤りでは済まないような気がするのだが・・・。

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