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あらすじOutline
大学卒業後、自分の進むべき道が見つからない津村光平は、そのまま学生街に残ることにした。その学生街は、大学の正門の位置が変わったために寂れてしまった学生街だった。そして、その寂れた学生街で、津村光平の身近の人間が次々と殺されていく。
一人目の犠牲者は、公平がアルバイトで働くビリヤード場の同僚の松木だった。彼は自分のことは何ひとつ話さず、彼の素性を光平は一切知らなかった。二人目の犠牲者は、光平の彼女・広美だった。彼女とは、彼女が自殺しようとしていたところを助けたのがきっかけで付き合うようになったが、彼女の過去も光平はまったく知らなかった。それに彼女は、光平にも内緒で毎週火曜日にある場所に通っていた。それは、身障児施設であった。
光平と広美の妹・悦子は、事件の手掛かりが探るために身障児施設を調べることにする。そんな矢先、ついに第三の殺人が起きてしまう。三人目の犠牲者は、その身障児施設の園長だった。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実とは?
当サイトの管理人より
この「学生街の殺人」は、2012年発表された『読者1万人が選んだ 東野圭吾作品人気ランキング』で、76作品中68位というランキングでした。このように、決して作品に対する読者の評価は高くありません。しかし、推理小説として、かなり完成度の高い作品だと管理人は感じています。ただ、ハラハラ・ドキドキする要素は少ないような感じがしたし、また、凄い感動を与えられたという印象も薄いと感じたのも事実です。このあたりが、人気ランキングが下位になった原因なのかもしれませんね。でも、犯人の意外性と推理の伏線などは、やはり秀逸な推理小説だと管理人は思っています。
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