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希望の糸

あらすじOutline

目黒区自由が丘にある喫茶店の女性オーナーの花塚弥生が、店内で遺体で発見されるという事件が起こった。

ナイフが背中から心臓に達しているという遺体の状況から、殺人事件であることは明らかだった。
また、殺害現場の状況から、金品目当てやレイプ目的の犯行ではなく、何かのトラブルによる顔見知りの犯行であろうと、捜査にあたった松宮刑事は推測した。

しかし、花塚弥生を知る者は「あんないい人が誰かに恨まれたり憎まれたりするなんてあり得ない」と口を揃えて言い、トラブルによる顔見知りの犯行を裏付けるような証言が一切出てこなかった。

そんな中、二人の男性が捜査線上に浮かび上がってきた。一人は、弥生の元夫の綿貫哲彦であり、もう一人は、喫茶店の常連客であった汐見行伸であった。

綿貫哲彦は、事件の少し前に花塚弥生から連絡があり、離婚してから久し振りに会っていたことがわかった。
会っていた用件を「お互いの近況を話し合っただけだ」と綿貫は言うが、松宮刑事は、彼が何かを隠していることを感じ取っていた。
汐見行伸は、「二人は男女の関係ではないか」と、常連客などから噂されていた人物だった。彼も、綿貫と同様に花塚弥生のことで何かを隠しているようだった。

ただ、綿貫と汐見の二人とも事件当時のアリバイもあるし、花塚弥生を殺害するような動機が一切見当たらない。

やがて、思いもかけない人物が、花塚弥生の殺害を自白した。その動機は、十数年前の過去に隠蔽されたある出来事と、それによる誤解が原因で生じたものだった。

松宮刑事が暴く、事件の真相とそこに隠されていた真実とは?

当サイトの管理人より

加賀恭一郎シリーズは「祈りの幕が下りる時」で終了したのかと思っていたが、加賀刑事がまさかの再登場。ただ、今までの加賀恭一郎シリーズと違うのが、加賀恭一郎は単なる脇役で登場し、今までは脇役で登場していた加賀の従兄で同じく刑事の松宮修平が主人公として登場していることだ。

松宮修平刑事が加賀イズムをしっかりと受け継いでいるところが、加賀恭一郎シリーズファンとしては嬉しいところである。

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