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新田を含む捜査一課の係長３人が警視庁本部の会議室に呼ばれた。新田以外に呼ばれていたのは、かっての同僚で先輩刑事の本宮と梓という女性の係長とその部下の能勢刑事であった。
３人はそれぞれ別の殺人事件を担当していたが、３つの殺人事件には共通点があった。
それは殺害方法と被害者が過去に人を死なせたこと。そして、被害者が殺害された時刻、過去に亡くなった人の家族が容疑者とされていたが、その容疑者たちには完璧なアリバイがあったことだ。
このことから３つの殺人事件は交換殺人の可能性があるかもしれないということで、３つの事件を統括している稲垣管理官が合同捜査に踏み切ったというわけだ。

やがて、３つの殺人事件の容疑者が、同じ場所に集まるという事態になった。その場所として選ばれたのが、コルテシア東京というホテルだった。
コルテシア東京は、過去２回、新田たちが潜入捜査で、殺人事件を未遂に終わらせた舞台であった。
容疑者が同じホテルに一堂に集まるという事態に、コルテシア東京で新たなターゲットの殺害を計画しているかもしれないと判断した警察は、再びコルテシア東京へ潜入捜査に踏み切ることにした。

しかし、潜入捜査を実行した新田たちを待ち受けていたものは、予想だにしなかった事件の真相であった。

当サイトの管理人より

コルテシア東京と言えば、忘れてはいけないのが、ホテル側の人間の山岸尚美（映画では長澤まさみが演じていた役)だ。
しかし、前作のマスカレード・ナイトで、山岸尚美はロサンゼルスへ転勤になったはずで、コルテシア東京にはいないはず。さて、山岸尚美は、どういう形で本作に登場してくるのか。そして、本作のマスカレード・ゲームでは、新田刑事に関して、思いもしなかった事実が最後に語られている。これは、新田と山岸尚美とのこれからの関係性には期待されることなのではあるが、読者にとっては、とても悲しい出来事になるのかもしれない。