カテゴリー:作品感想

「虚ろな十字架」を読んで、死刑制度について考えてみた。

物語の本質ではないのかもしれないが、この小説「虚ろな十字架」では死刑制度が大きなテーマとなっている。もちろん、著者がそのことについての具体的な答えを提示しているわけではないのだが、死刑制度を「是」とする者と「非」とする者の根拠となる…

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『人魚の眠る家』のあらすじと感想

『人魚の眠る家』のあらすじ11月18日に発売した東野圭吾の新刊『人魚の眠る家』を昨日読んでみました。この『人魚の眠る家』は、東野圭吾氏の作家デビュー30周年を記念する作品であり、5月に発刊した『ラプラスの魔女』に次ぐ30周年記念作品の第…

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東野圭吾の小説『殺人の門』を読んでみました!

「殺人の門」では、奇想天外なトリックなどはまったく描かれていないので、本格ミステリーを期待して読むと期待外れになる。読者を感動させるような人間ドラマが描かれているかというと、そういう場面もまったくない。田島和幸が倉持修という幼な…

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東野圭吾が描く現代の救世主!?「虹を操る少年」

昔、「アンノンマン(超人類)」という本を読んだことがある。もう20年以上も前のことなので、当然のことながら詳しい内容まで覚えていないのだが、以下のような内容だったと記憶している。生物は、その種の存続が危機的状況にある時、それに対応するた…

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「夜明けの街で」不倫は終わったあとが地獄のはじまり

この地獄は知っておいたほうがよい「不倫なんてする奴はバカだ!」と思っていた男が、派遣社員の女性と偶然ある場所で出会ってしまったことから、自らが侮蔑すべき不倫関係に陥ってしまう。そして、その女性は15年前の殺人事件の容疑者だった。この「夜…

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加賀恭一郎の謎が分かる「祈りの幕が下りる時」

加賀恭一郎シーリーズ 3つの疑問2013年9月13日に発売された東野圭吾氏の最新刊「祈りの幕が下りる時」は、加賀恭一郎シリーズの第10弾となる作品です。この小説を読んで真っ先に感じるのが、少なくとも今までの加賀恭一郎シリーズを読んできた…

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「ガリレオ」内海薫というキャラクターが誕生したワケ

<上記の画像は、フジテレビ「ガリレオ」特設ページから引用>内海薫誕生秘話ガリレオシリーズの小説をすべて読んでいる方はご存じだと思うのですが、小説では、ガリレオシリーズ第3弾の【容疑者Xの献身】まで、内海薫刑事はいっさい登場していませ…

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【真夏の方程式】というタイトルの意味するところ

【真夏の方程式】とは何を意味しているのか?「真夏」というのは、時期が真夏の出来事を描いた物語であるので、この点についてはあまり解釈の余地はないでしょう。つまり、「方程式」という部分が何を表しているのかが重要なポイントということになる。…

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【さまよう刃】一番さまよっていたのは誰?

小説「さまよう刃」の内容を簡単に説明すると「娘を殺された父親が、犯人に復讐する物語」である。こう簡略して書くとほとんど伝わらないが、かなりドギツイ物語である。まず、東野圭吾作品にしては、描写がかなりドギツイ。また、小説の終わり方の焦燥感もか…

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東野圭吾作家デビュー作「放課後」

1985年に出版された長篇小説「放課後」は、東野圭吾氏の作家としてのデビュー作品で、推理作家の登竜門とされている【江戸川乱歩賞】の第31回の受賞作品である。1986年には『木曜ドラマストリート』枠で山下真司主演でテレビドラマ化されている。…

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