「卒業-雪月花殺人ゲーム」警察官になる前の加賀恭一郎

「卒業」は、東野圭吾氏の第2作品目で、人気シリーズ「加賀恭一郎シリーズ」の第1作品目となる小説である。つまり、ごく初期に出版された小説ということである。

この「卒業」の舞台は、加賀恭一郎が警察官になる前の大学卒業間近の頃となっている。加賀の高校時代からの友人として、相原沙都子、金井波香、藤堂正彦、牧村祥子、若生勇、井沢華江の6人が小説には登場するが、この中の一人「牧村祥子」が入居している寮の自室で死体となって発見されることからこの物語は展開する。

祥子の死は、当初自殺と判断されるが、幾つかの矛盾する供述から自殺と他殺の両面を視野に入れた捜査がされることになる。加賀を含めた6人の友人も自分たちなりに友人の死の真相を探っていく中、第2の事件が起きる・・・というような内容である。

大学生でありながら、警察官の父を持つ加賀恭一郎が事件の真相をあばくことになるのだが、実はその推理には2つ誤りがあって、それを加賀が知らないままに物語を収束させているところが少し不思議な終わり方だなと、とても印象に残りました。

もうひとつ、トリックを説明するのに図を使っていることも、この物語の特徴である。確かに図を使うことでトリックが分かり易くなっているが、僕自身はトリックを図で説明するという形式の小説があまり好きではない。というより、図じゃないと解説できないようなトリックを小説で使うことを好まない。

それなら、コナンや金田一少年の事件簿などのマンガを読むほうがマシ。小説はあくまでも文字を使って表現して、読者の想像力を大いに刺激して欲しいと僕は思っているのであります。

>>>小説【卒業】のあらすじはこちらから

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